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2026-07-22 13:44:00

【前編】「16時間断食」と「糖質制限」が招く身体と肌の裏側

近年の美容・健康業界では16時間断食や糖質制限が大きなトレンドとなっています。しかしサロンワークにおいて、これらの食事法を自己流で継続した結果、代謝の低下や肌の著しい栄養失調に陥っているお客様を数多く見受けます。

体重は落ちたものの、「肌のハリ・ツヤが失われた」「冷えや乾燥、慢性疲労が改善しない」という場合、体内では解剖生理学的な負の連鎖が起きている可能性があります。

 

1. 糖質不足が引き起こす内臓への負担

糖質は身体にとって最も効率の良い一次エネルギーです。これを極端に断つと、体内では以下の現象が発生します。飢餓脂肪肝(NAFLD/MASLD)主要燃料を失った身体は、全身の脂肪組織から脂質を溶かし出して肝臓へ送り込みます。処理能力を超えた脂質は肝臓に蓄積し、お酒を飲まない方でも「脂肪肝」を発症するリスクが高まります。ローT3症候群による代謝低下長期間の糖質欠損は身体を「飢餓モード」へとシフトさせます。活性型甲状腺ホルモン(T3)の生成が抑制され、基礎代謝が低下することで、肌のターンオーバーの停滞や著しい乾燥を招きます。高コルチゾールによる自律神経の乱れ低血糖を回避するため、副腎から抗ストレスホルモン「コルチゾール」が常時分泌され、慢性疲労や肌荒れに直結します。

 

2. 消化吸収機能の低下と「酸化ストレス」

長時間の絶食が常態化すると、消化管への刺激が絶たれ、腸管の蠕動(ぜんどう)運動や消化酵素の分泌リズムが低下します。その結果、食事を摂った際の「吸収効率」そのものが悪化します。

さらに、栄養不足状態では体内の抗酸化酵素(SOD等)を合成できず、活性酸素を無害化するために「グルタチオン」などの貴重な抗酸化物質が過剰消費されます。これが細胞レベルでの「酸化ストレス(老化)」を加速させる原因となります。

 

次回の【後編】では、よく質問される「ノーベル賞のオートファジー理論の誤解」と、真の健康美を作る代謝システムについて解説します。

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